石戸

猫の恩返しの石戸のネタバレレビュー・内容・結末

猫の恩返し(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

昔から大好きな映画。世界観や台詞回し、みんなのキャラクターや話の展開まで大好き!昔観た時はお人好しで利他的であればあるほど素晴らしいのになんで怒られたり面倒な目に遭ったりするんだろと思ってたけど、ハルが掃除当番引き受けたり猫達に流されたりしてる時文句ばっかり言ってるのを大人の目で見たら、他人の都合に合わせて生きて困ったりたまたま自分に都合良くなったら「こんなのもいいかな〜」とか言ってるようではだめで、私が私の意志を持って決めたことじゃなきゃ起こったことに責任取れないんだなって気付いた。だから後半にやっぱり猫を助けてよかったのよ!って自分の選択に納得することや勝手なことばっかり言って!って王様に怒るのはハルにとって重要なことだったんだなってわかったし、本人がそういうふうに言ってこそムタさんが一肌脱いでくれるっていうのが良かった。そういう目で見てみたらお母さんが自分の仕事を押してまでハルのご飯作ったりしないとことか、バロンが生憎不自由な暮らしも気に入ってるのさって自分の選んだ生活を生きてること、みんなちゃんと「自分の時間を生きて」るんだって感動した。ハルも事件後はたまたま好きな人に彼女いたからしょうがないかーじゃなくてちゃんとバロンに好きって言ったり、予定に引き摺られた時間に起きるんじゃなくて余裕持って起きることを選んでたり、メーカーに与えられた紅茶の味じゃなく自分でブレンドしてたりしてすごく素敵になってた。見れば見るほどいい映画だなって思った。

ところで世間はバロン派が多いけど私はトトさんが一番かっこいいと思う、あと王子様が彼女をちゃん付けしてるの可愛くて最高。全員愛しい人をちゃん付けするべきだと思う
石戸

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