このレビューはネタバレを含みます
過去に三途の川を行き来したのを機に、人の死の運命が見えるようになってしまった主人公が、自分を犠牲に恋人を含めた大勢の人たちを救うラブロマンス。
普通だったなあ。
というか、全体的にセリフがポエミーでくさかった。
主人公の言動ね。
有村架純とのファーストコンタクトなにあれ怖すぎでしょ。
しかも誤魔化し方も気持ち悪いし……。
「悩んでいたことがあったんだけど消えました」って意味わからなすぎん？
それに訝しむ様子もなく、納得する有村架純も怖いよ。
「俺はなんのために生まれたのか」という主人公の返しも、「幸せになるためだよ」っていうね。
ひねりもなく、重みもなく、浅く聞こえるんよね。
これが、飛行機事故の回想終わりに言ってもらえたら納得するかもしれないだけど。
カップルの会話として聞かされてもなあ……。
そういったこともすべてi有村架純も『フォルトゥナの瞳』を持っているからということで暗に説明しているのかもしれないが、にしても怖い。
というか、有村架純はなぜ主人公に自分にも同じ能力が備わっているということを言わなかったのだろう。
二人の交際期間からしても、言ってもよかったことだと思うし、俺が主人公の立場だったら、切なくなっちゃうな。
なんで言ってくれなかったんだろうって。
でも、有村架純はやはりすごい女優だなと思った。
彼女が演じると日常の風景になるというか。
本当にいそうなんだよね。
キャラクターの人生を映像に映し出すのがとてもうまい女優さんだと思う。
有村架純が出ているほかの映画を見てみます。
