ブラックコメディー。いい意味にしつこくて楽しかった。観ながら「こんなやつ、日本には絶対に上映されなかったなあ」と思って、やっぱりそうだ。

『ミッドサマー』を作るにあたってアリ・アスターが参考にした失恋映画の1つということを知って観たけど、サイコパスみたいな男の観察映画でとてもじゃないが失恋映画の枠には入らない(笑)
しかもつまらない上にイライラするし気持ち悪かったわ。
彼女もよく耐えてるよなと思ったけどそんな男と離れず一緒にいる彼女もまた同類ってこと。
いいショットはチラホラあったけど、これは映画より舞台向きかと思う。

後半からつまらなくなるが、結構面白かった。自分から別れを切り出しておきながらも、元カノに執着し続ける男がかなりサイコ。寂しくなって他の女をご飯に誘うも、全く盛り上がらず、すぐ家に帰らせるの最高だった。カーラジオから流れる曲のセンスもベタだけどうまくネタにしていていい。失恋した後の奇行は側から見たらマジでキモいけど、共感しちゃったな〜笑笑。
恋人とか友人に連絡を取り合うシーンが多く、電話が沢山出てくるのがいい。LINEなんかよりずっとキュンキュンする。俺なんか電話かけるとき半分以上は仕事なのに！！突然のジョージ・ケネディには笑った。

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