最寄り映画館での上映終了ギリギリに間に合い、なんとか観て来れました。
ナチス絡みの映画と言う事で、期待値は自然に高まり…。
結果から言うと、ゴメンなさい…今回は私には合いませんでした(´ε`;)ウーン…
映像的には油絵の様に美しく、時代背景もしっかり映し出されていたと思うのですが、
何せ戦争の頃と言う事もあり、
黒や青やグレーを何層にも重ねて描いた様な薄暗い映像が終始続き、
映像のぼかしや平坦なストーリー展開、
常に主人公のマルグリットの物静かな語りで淡々と進むストーリーに、何度眠気をそそられた事か…😅
普通なら、この手の映画の場合、会場中が静かに食い入る様に観ている気がするんですけど、
私と同様に感じている人も多いのか、
ただでさえまばらにしか居ない観客が、あちこちで常にもぞもぞ、落ち着きが無い様子💧
ストーリーは、1944年のパリ。
第二次世界大戦中にナチスに捕らえられた夫の帰りをひたすら待つ小説家で妻のマルグリット。
彼女の作品に惚れ込む男ラビエ。
彼はゲシュタポに通じる男で、
夫の情報を餌にマルグリットに近付き、何度となく2人は逢瀬を重ねます。
最初は夫の心配からひたすら情報が知りたくて会っていただけでしたが、
夫の無事が分かり、彼が戻って来くると初めて自分の気持ちに気が付くマルグリット。
彼女はいつの間にか、夫を愛して夫の無事を待っていたのでは無く、夫の影をただひたすら待ち続けていて、
『待つ』と言う行為が自分の生きる支えになっていた だけ と言う事実にショックを覚えます。
気持ちに折り合いがつかないままに夫に逢いに行くのですが…。
ただひたすら待つと言うのは辛く厳しいもの…。
戦時中はマルグリットの様な立場に立たされ苦悩する女性も多かったのでは?と安易に想像ができます。
その時どんな選択をするのか、希望を見出せるのか、そんな苦悩に満ちた状況を描いているのですから、観ている方も只ひたすらにしんどい…😩
ある意味、追体験を余儀なくさせられる訳です。
戦地で闘う男達とは違う、また別の苦悩と闘いが女性達にも有ったと言う事実や辛さはしっかりと伝わって来ました。
只、芸術的な作品なだけに、観る人を選ぶ作品なのかも知れません。