KnightsofOdessa

オルリーのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

オルリー(2010年製作の映画)
3.5
[あの日、オルリー空港で] 70点

あまりにもナターシャ・レニエが観たくて久々に。アンゲラ・シャーネレク、マレン・エッゲルト、ナターシャ・レニエ、(オルリー)空港という推し大集合映画。シャーネレクの映画は大好きなんだが、観た作品はどれも揮発性が高い上に、書くことが特にないのでいつも忘れてしまうのが難点。本作品はオルリー空港に集った人々の他愛ない話の記録であり、本当に撮影日一日くらいなんじゃないかというくらい軽い。正直な話、本作品については全ての字幕を遮断して適当に音を楽しむのが一番良い鑑賞法な気がしている。空港にいるような雑多な音が響く中で、カクテルパーティ効果的に前に座っている人たちの会話が音として大きく耳に飛び込んでくる感じか。ナターシャ・レニエは序盤30分の主人公で、脱いだコートを盗まれる女性を演じている。また、マレン・エッゲルトは物語に始まりと終わりをもたらす女神として登場する。

若いカップルの挿話で一箇所だけホン・サンスみたいな雑なズームがあって驚いた。最終的に全部の挿話が非常に緩い形で有機的に結び付けられるんだが、無理して繋げる必要はなかったと思う。もしかして、アホみたいに濃密な人間関係なことの多い航空パニック系映画を念頭に置いてるんだろうか?
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