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恋のクレイジーロードのQTakaのレビュー・感想・評価

恋のクレイジーロード(2018年製作の映画)
3.9
わずか18分ですが、それは怒涛の出来事でした。
田中俊介・芦那すみれの二人が、ブチ切れる、憑依する。
へんな女装おじさんが、いい感じで大暴れ。
「なんじゃコリャ〜」な展開が、ノンストップで走り出す。
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『田中俊介映画祭2019in札幌』にて見ることができました。
たった18分ですからね。
何がどうなるっていうストーリー的なものはもともと期待するところじゃないですね。
でも、18分間、「あ〜〜〜っ」という感じで過ぎちゃいましたが、すっかりこの世界に取りこまれちゃいました。
田中俊介くんの多重人格ぶりが、ハンパない。
芦那さんも、いっしょになって憑依している姿が、まじ怖い。
いやいや、この映画ヤバ過ぎです。
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映画に続いて、メイキング映像が倍近い時間で上映されました。
実は、この日上映された映画館は、昔ながらの映画館で、スクリーンがでかい。
幅13.7メートルの大スクリーンで、この狂気の映画ですからね。
面白くないはずがない。
そして、その映像のメイキングは、さらに面白かった。
シーンのほとんどがバスの中で行われたのですが、その撮影、殺陣の仕込みが本気で面白かった。
あるいは、メイキングの中では、白石監督の下で映像制作を行うチームの面々や、おなじみの役者さんの姿が見られます。
映画は、「チーム」なんだなと分かってくる。
この面々が作り出す映像だから面白いんだね。
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映画の上映の後、白石監督、田中俊介、そしてプロデューサー坪井篤史さんで、トークショー。
この映画人達の話は、ひたすら面白い。
彼らにとって、映画は日常だし、趣味だし、話せば話すほどどんどんもりあがってしまう。
田中さん、毎日一本必ず映画を見るって日常を続けているそうな。
それ、どんだけ映画好きなんだってことですね。
映画、ドラマ、役者と、どんどん話が広がって、そのほとんどは拾えていなかったけど、面白かった。
そんな話は、いつまででも聞いていたかった。
お話では、本作「恋のクレイジーロード」についても語られていて、これからの展開も期待したい。
来年の田中俊介映画祭の話も出て来て、是非また開催していただきたい。
そして、この映画トークをまた聴きたいと思った。
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