トンベリ

ミューズ 悪に堕ちた女神の魂のトンベリのレビュー・感想・評価

3.7
なかなか難しくて途中でリタイアしようかと思ったけど、全て理解しようとするのを諦めて、上っ面だけ観てても楽しめる部分が結構あったから最後まで観れて、結果的にはそれなりに面白かった。

大学教授のサミュエルは教え子のベアトリスと付き合っていたが、ある日浴室でベアトリスが自殺。
その後殺人事件の予知夢を見るようになってしまったサミュエルがその事件現場にむかうとそこで同じように予知夢を見たというレイチェルに出会い、この謎に迫っていく、って話。


登場する7人の女神はそれぞれ
招待、導き、欺き、罰、予言、情熱、秘匿を司っていて、各々に能力や特性がありこの辺の設定が厨二心くすぐられる感じで非常に良い。
こういう要素が自分はこの作品で一番好き。
ただし主に登場する女神はこの中の5名ほどで、解説サイトを見て初めて「それでか!」となる能力があったりして、劇中で細かく語られてない部分があるのはちょっと勿体ない。

ショッキングなシーンもいくつかあるが、ホラーよりはミステリー要素のほうが強め。

「病気のバラ」により自身をむさぼる呪いをかけられた女性のシーンとかインパクト強い。

終盤の謎が明らかになるときのギミックのシンプルさが結構好きだったり、「本当にコイツを信じていいのだろうか?」と最後まで気が抜けずハラハラできる1本です。


「記憶に残すために黒いインクで紙につづろう」ってセリフが好きでした。
トンベリ

トンベリ