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マックイーン:モードの反逆児のsaのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

一つ一つのショーのクオリティがすごい
グロテスクだったり奇抜すぎて賛否両論で酷評もたくさん受けたみたいだったけど、あんなにも自分の感情を洋服に込められる人はいないんだろうなと思う。
むしろ酷評されることが、評価な気がする。今まで見たことがないからなんだこれは?!となって不安になる、動揺する、イカれてると感じること自体に意味があるんだろうな
今まで見たことがないからそうゆう感情が生まれるはずだし不思議だけど自分にとってマイナスな印象を抱いたものはいつまでも鮮明に残ってしまう。それを逆手にとってこそ新しい「モード」が創り出される気がする。それをマックイーンはなんなとやり遂げたと思うと凄すぎる


デザイナーは王様扱いが当たり前の風潮の中で控えめで目立つことをむしろ嫌がるところに惹かれる。あんなにも天才的なデザインセンスとショーのコンセプトの発想力....
不器用で人付き合いがあまりうまい人ではないように思えたけどその分、傷つくことも多かっただろうし繊細さを感じた。イザベラとお母さんの死が彼の中で、孤独につながる引き金になったような気がした。信頼してる人はいなかっただろうって周りは言ってたけどイザベラに対しては一番心を許してたんじゃないかなと映像を見てても感じる。その分ものすごくショックが大きかったと思った。

「他のみんなは仕事が終わればやな事から解放されるけど、僕自身がマックイーンだから仕事から解放される事がないんだ」って笑いながら言ってたけど笑顔がすごく辛そうだった。
他の人にブランドを継承させないのかの質問に「ショーは僕の感情を表現しているものだから誰にも変わりはできないんだよ」って言ってたのも自分のブランドへの愛をすごく感じた。

お母さんが亡くなって葬儀前日の自殺だったのは初めて知った。
天才的な才能を持つ人ってなんでみんな短命なのか。。。悲しい
sa

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