ペッパー

沖縄スパイ戦史のペッパーのレビュー・感想・評価

沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)
4.0
ひめゆり部隊に代表される沖縄決戦での民間人の犠牲はごく表層の悲劇であり、戦争が様々に否応なしに民を巻き込むという最も残酷な部分を突きつけられる。
少年兵によるゲリラ戦、強制移住や住人同士の密告・殺戮、長く埋もれていた証言が堀り起こされ、島の人々に課せられていた悲惨な史実が浮かびあがる。

「護国」とは、民を守るためのものではなく「国体」を守ることであり、そのためには民の犠牲もいとわない、という、本末転倒な理屈が疑いなく実行されることが国防(戦争)の本質なのだ。
錦の御旗が天皇から日米安保(対中国)に置き換えられ、この島々で同じようなことが繰り返されようとしている今、この歴史教訓を全国民が共有すべきです。
ペッパー

ペッパー