あざみ野

沖縄スパイ戦史のあざみ野のレビュー・感想・評価

沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)
5.0
第二次世界大戦の末期に沖縄で起こっていた史実。
陸軍中野学校がスパイ養成機関だったことも初めて知った。

沖縄各地に置かれた陸軍中野学校出身の若き将校たち。
将校たちの下でゲリラ活動を働いた10代半ばの少年たちは負傷し、足手まといとなる者は射殺される者もいた。

軍の命令でマラリアが発生している西表島へ強制移住させられ亡くなって行った波照間島の人々。

長い間「住民虐殺」が明るみにならなかった理由を「今だから口に出来る」としてインタビューに答えていた生存者の一人。

「日本軍は国民を守るためではなく、日本国を守ることしか考えていなかった」という言葉が印象深い。
戦後73年になるが、根の部分では何も変わっていない気がする。

もっと多くの人に観て欲しい映画だと思った。
あざみ野

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