あーさん

アラジンのあーさんのレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
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ミュージカル映画強化月間 第2弾 Vol.4

過日観たアニメーションの"アラジン"がとても良かったので、実写版を観に劇場へ。


いやぁ〜素敵だった〜♪
アニメーションの方も良かったけれど、こちらも良かった!

ジャスミン役のナオミ・スコット(母がインド人、イギリス出身)が美しくて歌も上手い。
それに対してオーディションでアラジンの役を射止めたメナ・マスード(エジプト生まれ、カナダ育ち)の存在感が、、という声があったけれど、この物語の内容からしてあまり圧倒的な主人公としてアラジンが目立ち過ぎるのは違うかなぁと思うので、私としてはアリ!瞳も綺麗でキラキラしてたし。
それぞれのキャラが強過ぎるとケンカになるからね。。(でも、それが歌に顕著に現れていたのは少し残念。♪"A Whole New World"では、ボリュームのバランスが明らかに、、)

陰謀を企む大臣のジャファーが、いかにも悪役でなく歳も若くイケメンなので違和感があるという声もあったけれど、私はそこまで気にならなかった。
ただ子どもが観るには、見た目とか雰囲気が悪役らしい方がわかりやすいかなぁと。。(この方、声が高くて悪役っぽくない…)
私は、抑えたニヒルな感じが"MI:ローグネイション"の敵役ショーン・ハリスのように思えて仕方なかった笑

魔法の絨毯、おサルのアブー、虎のラジャーが健在なのは嬉しい ♪
ラジャーはより本物っぽくて、相変わらずネコ科の動物の動きは好き。

イアーゴと王様のキャラは、アニメーションに比べて抑えめになってたかな。
王様のお子ちゃまっぽいところが気に入っていたのだけれど。。
いずれにせよ、そこまでコメディ寄りではなくなってるかも。

ウィル・スミスのジーニー🧞‍♂️は、頑張ってた! (♪ "Friend Like Me"を歌いこなすのは結構大変だったと思う)
でも、、面白かったし良かったけれど、どうしてもウィル・スミスでなくてはいけないことはなかったかなぁ…(ありゃりゃ)。
アニメーションを先に観ていたので、ジーニーが喋り倒すのはわかっていたし、スベっても何でもおかまいなしにどんどん進んでいくのも気にならなかったけど笑
ただ、、青くないといけないの?というのは思った。舞台版のジーニーのリンクを貼って下さっている方がいらっしゃってそちらを観たら、なんとジーニーが青くない!(衣装だけ青)でもって、それでもジーニーっぽくて、なんだー青くなくても全然良いんじゃない?と。
それも衣装じゃなくて肌に直接色を施しているので、やっぱり実写だと生々しくて?ちょっと違和感あったかも。

とまぁ、細かいところはさておき、

ここから、観ていない方にはちょっとネタバレ…








内容がとても素晴らしくて、アニメーション版より更にこちらの方が現代版!といった感じになっていたのが印象的だった。
ジャスミンが誰かのお妃になるのではなく、自身が王の後を継ぐ、という発想はなかなか素敵!
実際にイギリスの王室では女王が継承している訳だし、ケースバイケースだろうけど直系の方が良いのかなぁという気もする。

♪"Speeahless"は、アニメーションにはなかったオリジナル曲だけれど、とても迫力があって、毅然としたジャスミンにぴったりの曲。
あんな風に堂々と歌えたら素敵だなぁ。。
からの、、
"ハキーム!"のくだりは大好き♪
これもアニメーションになかった展開。
ジャスミンがいかに信頼されているかがわかる。

他にも、アラジンが街を逃げ回るシーンはちょっとしたアクション映画のようだし、アニメーションにはなかったジャスミンの侍女ダリア(ナシム・ペトラド)の登場もストーリーのスパイスになっていて(しかし、侍女というよりルームメイト笑)、ラストの顛末で、初めてオープニングの謎が解けるのも良い。

とにかく、深く考えることなく楽しめて、
観て良かったなぁ〜と思える作品って意外とあまりないものだけれど、
今作は親子で観ても、カップルで観ても、一人で観ても十分楽しめて、最後には一番大切なものは何か気付ける素敵な魔法のような作品になっていると思う ♪(小さいお子さんには、アニメーションがオススメ)

アラン・メンケンの音楽に間違いないし、歌が少なめなのもミュージカル初心者の方にハードルが低いかな。
ボリウッドのようなノリノリな踊りもサイコー!

夏休みの映画にイチオシ!!
あーさん

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