LilyK

アラジンのLilyKのネタバレレビュー・内容・結末

アラジン(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

やはり作品の主役はアラン・メンケンの音楽。ちょっとダサいアラビアンナイトで始まるのがアラジンの良さ。実写だからアニメ以上に現実味を持たせる必要があるため変更された点も多く、時代に合わせた主張も入れ込んだけれども、それが成功したと思う。ジーニーが子供たちに物語るという設定も、もともとアラジンが説話物語だったことを踏まえると納得の演出。
楽曲のアレンジも役者を活かす形になっていて、世界観に合っていたと思う。ジーニーはとことんウィル・スミスだったけれども、それもトータルで見れば悪くなかった。全体的にボリウッド感は強く、アラブじゃなくてインドじゃない?と思う部分もあったけれども、そもそもアラジンは中国が舞台なので、もはや気にしなくていいのかな、と。
この作品で一番楽しみにしていたのは、ナオミ・スコットの歌声。彼女はいつも女性に力を与える歌を与えられていて、本作でも素晴らしいソロを歌い上げた。全体として近年のディズニー実写化作品のなかでも、完成度の高い作品。
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