トランスマスター

アラジンのトランスマスターのレビュー・感想・評価

アラジン(2019年製作の映画)
3.0
♯154 原作アニメ版は、劇場で視聴済。

架空のアラビアの街アグラバーで猿と暮らすパルクールの達人で盗人のアラジンが、街でジャスミン王女に一目惚れしたり、魔法のランプの精と友達になったりするお話。
2D Disneyアニメの中で一番お気に入りの作品が、驚きの再現性でびっくりしました。アニメ版の虎の穴の中で、アラジンとジーニーと初対面するミュージカルシーンが、実写で見られるとは思いもよりませんでした。VFXの進化に感謝です。

◆良い点/注目ポイント
・魔法の絨毯が本当にいい奴。AI搭載で販売されたら私は必ず通勤で使います。(雨の日は雨合羽着用で正座w)
・サントラは、英語版の『A WHOLE NEW WORLD』のジャスミン姫の歌い出しの所と『Friend like me』の日本語版の「帽子からこんなん出せる〜❓」のところがツボにハマりヘビロテ中です。
・アリ王子の訪問パレードは、まさにテーマパーク仕込みの豪華さ。

◆改善点
・魔法の絨毯の行き先が、アラビア圏だけなのが残念。他の文化に触れるところがオリジナル版の注目点。
・サルタン国王と親衛隊長の英語の発音は、アラビア語圏の訛りで、雰囲気が出ていましたが、他のキャストにおいては米国アクセントで、聞き取りやすい反面ご当地感が薄れています。
・ジャファーは、長身でガリガリで目の下はアイラインで顎はちょび髭でないとダメです。さらに演技はジョニー・デップのようなヴィランらしい動きが欲しい。

◆総括
・もっと全力でミュージカルに舵を切っても良かったと思います。 吹き替えのミュージカルパートは、アニメ版同様、歌詞の語尾の母音を口の形に揃えていますが実写の場合上手くマッチしていない点が違和感がありました。ダンスパートは、インドのマサラムービーのような動きがありましたが、アラビアの雰囲気満載のベリーダンスの要素もMIXされればもっとベター。ジャスミンの住む王宮は、イスタンブールのアヤソフィアのようでした。

-2019年154本目-