スティーブン・キング原作映画のリメイク版。賛否両論のリメイクではあるけど、個人的には評判に反してめちゃくちゃ好き。もう少し安っぽいB級感があると思ってけど映像も綺麗だし、エリーが亡くなる悲劇のシーンや、その後の家族の空虚が心が痛くなるほどリアルに描かれていた。悲壮感漂う空気感がしっかり描かれているからこそエリーを生き返らせてしまう父親の気持ちも痛いほど理解できる。今作ではこれぞスティーブン・キングというホラーのというジャンルのみでは現せない不思議な世界観と、「死」の価値観について考えさせられる要素も詰まっていて素晴らしいリメイクだと思う。序盤で両親がエリーに対して「死」についてどのように教えるか議論してしていたことが、終盤あまりに悲しい皮肉な展開として回収されてるのも個人的には大きなポイント。元の映画とは違う展開、違うラストが待っている点で賛否はあると思うけど、こっちのリメイクもかなり高い満足度でした。
