サトタカ

スパイ in デンジャーのサトタカのレビュー・感想・評価

スパイ in デンジャー(2019年製作の映画)
4.2
これは2019年末公開で、ウィル・スミスがアカデミー賞授賞式の壇上で、コメディアンのクリス・ロックをスラップしたのは2022年3月。
この映画の主役、敏腕スパイのランス・スターリング(ウィル・スミス)は、鼻持ちならないスター気取りでやたらワンマンプレーだったり、(鳩化しつつも)敵の頰をひっぱたこうとしたり、殴られたら殴り返すと言ってのけたり、敵から「お前のすべてを奪ってやる」と脅されたりと、平手打ち事件後の今となってはなかなか趣深いことになっている。

すごく優しい善人で、かつ超優秀な科学者ウォルター(トム・ホランド)は、諜報組織H.T.U.Vでスパイ用の武器を開発していたが、武器が平和的過ぎたり、変すぎて評価されていない。Weird(変な、奇妙な)と蔑まれがちなウォルターだが、ランスと強引にチームを組みテロリストのキリアン(ベン・メンデルソーン)に立ち向かう…。

日本がサイバー技術やドローンの先進国ってイメージは本当にあるのだろうか…和彫り入れたYAKUZAは本当にいるんだけどねぇ。
規制ばっかり強くて、中国の遅れを取っていそうなんだが…。

それにしてもあの(有害なまでに)男らしいウィル・スミスを鳩にするっていうアイディアはホントに素晴らしい。
この映画自体2009年に発表された「Pigeon(鳩): Impossible」という短編3Dアニメーション映画が元になったらしい(この短編の監督二人が今作も監督している)。
YouTubeで見てしまったが、古いだけに3Dのクオリティは低く、鳩はただの食い意地の張った鳩だった(笑)。
「クルッポ」って鳴いたり、頭を前に出したり引いたりして歩く姿とか、慣れてるのかナメてるのか人が近づいても逃げなかったり、バカっぽくていいんだよね、鳩。(糞の爆撃には困るが)

ウィル・スミスも映画みたいにもうすこしメンタルをハト化して、平和主義的になっておけば、公衆の面前で暴力沙汰を起こさないで済んだかも知れないのにね!
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