KnightsofOdessa

ジュマンジ/ネクスト・レベルのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

2.0
[バグっては…ないね] 40点

バグって新しいワールドとストーリー導入されるなら、そのゲームはやるべきだろう。DLCなのかもしれないが。しかも、バグったという割にはバグっている感じもなく、終始ゲームそのものを知らない爺さんズのすっとぼけに付き合わされるのには疲れ果ててしまう。予告編に出てきたダチョウがバグって増えるやつも登場しないし、砂漠が没データの墓場的な感じかと思ったら普通の砂漠だし、バグを使ったチートで対抗するみたいなある種のメタ的視点も欠如していた。死すら戦略として使っていた前作に比べると、先に思い付いたアクションに使える設定を逆算して追加したような下らない描写(それは前作もだけど二回目は余計に必要ない)や、前作のパロディ的な側面が大きい元の設定などには見ていて大きな溜め息が出た。横の人が爆睡してるのも理解できる。あまりにも停滞している小ボケの時間が長過ぎるのだ。

つまり、本作品は実生活でやるべきことをゲーム内でやっただけなのだ。実はそれが前作から続くテーマの一つだったりはするのだが、もう一度それをやられたところで"またかよ、もう家でやれよ"と突っ込みたくなるのは私だけだろうか。結局行き着くのは"年を取るのも良いこと"という老人の昔語りのようで、主人公たちが成長したというより、素直になった老人のありがたーい言葉に耳を傾けたという方が近い。

しかも、今回は"バグっている"ということでキャラが前回と入れ替わったりしているのだが、結局ご都合主義的に元に戻した上で、不必要になった老人たちを新キャラとして追い出すという一番気持ち悪い形で終幕へ向かう。老人向けにマーケティングしてんなら最後まで突き進めよ。誰に向けた映画なんだよ。『ゾンビランド』の続編が普通にキャラゲーとして楽しめただけに、本当のキャラゲーである本作品がキャラを大切にしていないのは残念だった。
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