真っ黒こげ太郎

ジュマンジ/ネクスト・レベルの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

3.5
「「身体が… 入れ替わってるーーーーーー!!!????」」

って、それあんま生かさんのかいっ!!!!



前作でテレビゲームとなった「ジュマンジ」をクリアし友情を深め、その後は「もうコリゴリや!!」と言わんばかりに「ジュマンジ」をぶっ壊した高校生4人組。
その後彼らは大学生となり別々の道を歩みつつも、再び巡り合い再開することになった。

だが、のび太系のオタクなスペンサーは色々あってオタクな拗らせを発動してしまい、皆に遭うのが怖くなってしまう。
あの時の男らしさを取り戻したい…そう思いスペンサーはぶっ壊したハズの「ジュマンジ」を修理してしまい、またしてもゲームの中に入ってしまった!!!!

スペンサーがゲームの中に入った事を知った3人はスペンサーを救うためゲームの中に再突入するが…何と実家にいたスペンサーの祖父とその友人もゲーム世界に入り込んでしまう!!!



別人になってゲームの世界に迷い込んだ高校生達が、元の世界に戻るためゲームに挑む、青春・アドベンチャー。
大ヒットした前作「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」のまさかまさかの続編!
前作がヒットしたとはいえ、まさかまたしても続編が出るとはな。
そんな訳で前作と同様に劇場で観たワケですが…。


まず驚いたのが、主人公側が別人じゃなくて前作と一緒な事!!!
いや、彼らは成長してはいるのだが、「実は仲間の一人がゲーム直してまた入りこんじゃいました」という、前作のラストは何だったんだ!?と言わんばかりの展開!!!

幸い、それに関しては本作で説明されてされてはいる。
まぁ、苦い青春の一ページではあるが、それにしたってやりすぎだろう!!
ってか、そんなにマッチョに憧れてるなら幼馴染のフリッジ(体育会系ジョック)に協力して体鍛えれば良かったのに…。
(まぁこんなこと書いてる自分も「痩せろ」言われているのに未だにデブゴン一直線な辺り、上手くいかないのは分かるけど。)
「クロニクル」もそうだけど、オタク青年がこの手のSF映画で拗らせると大体エライ事になるな。w
何つートラブルメーカーだ。
(まあ今作はあっちのような惨劇にならずに済んだが。)

まぁ、ゲーム入らないと話は進まないからしょうがないか。
そんな訳肝心の内容だが、前作と殆ど同じ!!!
青春要素もあり、アクションもありで基本的には楽しい仕上がりに。

しかし前作に比べると、少々トーンダウン感が否めない。
アクション自体は十分楽しめるし、クライマックスのアクションスケール自体は結構パワーアップしているのだが、前作に比べるとスキルを活かしてる感がやや減っていた。
後、今回は新要素としてゲーム中でも入れ替わり出来る要素が出てきたが、結局前作同様になるだけだった…。
せめて皆の人格がやたらに入れ替わるような、カオスな展開にしたら良かったのに…。

一応、他にも動物になるキャラや筋肉マッチョでも勝てない敵の弱点を突くなどのフックはあったが、斬新さなどはそこまで無かったのは残念。

後、襲ってくる動物等、前作とアクションがダブりすぎてるのもあって流石に既視感が強くなっていたのが一番残念だった。
(これがベイさんのコマンドアクションとかだったら、舞台を変えたり火薬を増やしたりして誤魔化せるんだけど、動物じゃあなぁ…。)


といっても、前作より微妙な所は増えたけど、何だかんだで楽しめる所は多い。
ゲーム的なアクション性は相変わらずの面白さだし、主要人物が色々あって成長したり仲良くなってゆくドラマも十分楽しめる。
(内容自体は間違ったことはしてないしね。w)
また今回お爺ちゃん2人が主要キャラに増え、天丼ギャグが増えたのは前作にない面白さだった。
賛否はあると思うけど、俺はお爺ちゃんの天然ボケなギャグが好きなんだよね。ww
(「ご長寿早押しクイズ」とかwwwwwwwwwww)


しかし、あのラスト…

まさか、1作目の様なボードゲームに戻るつもりだろうか?w


まぁ色々言ったが、前作よりは型落ちしているものの、前作同様アクション映画や青春ドラマとしては十分楽しめるので、前作が気に入っているのならどうぞ。