空海花

七つの会議の空海花のレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.1
福澤克雄監督作
原作は池井戸潤。
大手電機メーカーで起こった不祥事に巻き込まれていく社員たちを描いた群像劇。

とにかく濃い面々の会社。
こんな会社イヤだ(笑)
紅一点の女性社員が濃くなくて良かった。
それはドーナツも売りたくなる。
パワハラや、営業と経理の対立など
ステレオタイプな企業の光景から
野村萬斎演じる八角の謎を匂わせ、
大きな事案を潜ませる作りはちょっと驚かされた。
確かに吐きそう(笑)
何かあると黒いもくもくが出る(笑)

狂言師野村萬斎がサラリーマンになって
正義を語る映画。
こんな映画、海外の人が見たらどう思うのだろうと思っていたら、
萬斎さんに言われた。やられた~(笑)

エンディング曲はボブ・ディラン
「メイク・ユー・フィール・マイラブ」
日本の芸能分野の人を意図して集めただろうに、なぜボブ・ディランなのだろう。
確か予告編でも主題歌を主張してて
何が?と思ったのを覚えてる。
(曲は好き)

とはいえ時々日本映画に風と台詞を送り込んでくれる萬斎さん。

とても許せない件であるのに
日本企業の闇みたいなもので包まれる。
観ている私の行き場のない思いも
闇に包まれていった。

それでも会社に勤める人にとっては
考えるきっかけになるのなら悪くはないか。


2021レビュー#075
2021鑑賞No.119


あんな御前会議ってあるんですか?😅


ちょっと私事をネタバレコメント欄へ
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