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七つの会議のスペクターのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.8
映画『七つの会議』封切2日目に観てきました。

家内と、朝一にていつもの映画館へ。
家内は、スクリーン3 『メリー・ポピンズ リターンズ』へ。
私は、スクリーン5へ。
午前の映画館だが土曜日だからか座席は結構埋まっている。

この映画、主役級の役者がわんさと出ている中、
野村萬斎の存在感がダントツだったね。

萬斎は狂言役者として揺ぎ無い地位を築いているが、
映画俳優としてはイマイチ。
映画『陰陽師』では狂言の延長としてみていたものだが。

きっと、この後、映画に引っ張りだこになるのは間違いない。
集客力アップが期待される。

原作者“池井戸潤”、の作品は殆んど目を通している。
テレビドラマ『半沢直樹』で初めて接してのち、
小説「オレたちバルブ入行組」シリーズをはじめ、
古いものは図書館で借り尽くしたものである。
「ロスジェネの逆襲」も好かったが、
江戸川乱歩新人賞を受賞した「果つる底なき」がいいね!

テレビドラマは『下町ロケット』もいいが、『空飛ぶタイヤ』がよかったね。

さてこの映画『七つの会議』、
2013にNHK土曜ドラマとして “東山紀之” “吉田鋼太郎” 出演で放映されている。
今回、“福澤克雄”監督の手に掛かって『半沢直樹』をも凌ぐ作品に仕上がっている。

映画タイトルの意味が分かりづらいが、
一説によると、≪7つの兆候が出るとその会社おしまい≫ から来てるとか?
映画に登場の会社 “東京建電 TKD” は、
≪パワハラ≫ ≪ノルマ至上≫ ≪捏造≫ ≪癒着≫ ≪口封じ≫ ≪隠蔽≫ ≪顧客軽視≫ .....
のすべての兆候が企業体質となり、揚句空中分解してしまった。

企業の持つ負のリスクを鋭く突く、池井戸流のいつもの小気味のいいドラマであるが
ぐーたら係長・八角(野村萬斎)の登場と描き方が異色である。
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