古庄俊生

七つの会議の古庄俊生のレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
3.0
原作は映画が公開されたのをきっかけに読みました。映画の視聴が遅くなってしまった…

内容は正に池井戸作品。
世の中の多くの会社員は、胸を打たれるでしょう。

なんで、上司や経営者というものは、あんなに強大に見えてしまうのだろうか。
自然界では優位となる体躯が屈強な男でも、彼らにひれ伏してしまったりする。
同じ人間なのに。あれ何だろうね…

きっと日本人は、社会人になるまでに、そういった感覚を刷り込まれて育てられるのだろう。
個ではなく、組織。
組織力を保つために、組織から外れる事がどれほど恐ろしい事かを刷り込まれる。そして、組織内にいることによる安定という対価。

自分も社会人になってしばらく経つが、未だに何が正解か分からないし、葛藤したりする。

だからこそ、池井戸作品での「正義」が心に響くのだろう。

野村萬斎は好きなのですが、やはり演技が能楽っぽく大袈裟。
現代劇だと、ちょっと浮くかな。
ただ、元妻とのやり取りのシーンはすごく良かった。

あと、香川照之の男泣きのシーンも良かった。そら泣けてくるわ。

自分なりの「正義」をもって、仕事に挑める人になりたいですね。
明日からも仕事頑張りましょう。
古庄俊生

古庄俊生