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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑のNowLoadingのレビュー・感想・評価

3.7
 本日の一本。スイマセン、インディ・ジョーンズ乗りに来たのになんでやってないんですか?

 まぁいつか観ればいいかとジッとしていたらまさかの今日までだったとは。帰ってから見ようかと思っていたところ、オープンして最初に向かったアトラクション「ソアリン ファンタスティック・フライト」が約2時間待ち。この間に全部見てしまうか。

 静かな湖畔で暮らす女性ビアと意地悪なマクレガー、そしてピーターラビットと愉快な仲間たち。大したもんじゃないなとタカをくくっていたらこれが案外良く出来ていた。アニメで慣れしたしたんだ僕のような世代も、初めて彼らに触れる人達にもコメディカルに楽しめる万人向けの一作だった。

 そんなイタズラ好きなピーターラビットが舞台を街に移してパワーアップ。ひょんな事から老いたウサギバーナバスと出会い、そこから街の生き方、ルールを学ぶ。ここら当たりはウサギとはいえ彼らなりの社会、彼らなりのサバイバルが描かれる。

 人間達の目を盗んで食べ物をくすねて生きてきた彼らに対してピーターラビットは臆することなく立ち向かい、一泡吹かせてみせた。ここでこの映画がのどかなコメディ映画がデカいヤマを取りに行くケイパームービーに変化する。

 センスの良い音楽と共にさながらオーシャンズシリーズのように仲間と街の小動物が協力して市場の食料を分捕りにいく。90分程の短い尺のなかで不要なものを削ぎ落として見易く楽しい一作になっている。「ブクブク太った贅肉のついた映画なぞ不要、90分で収めるからこそテンポ良く話が進むのだ」とはポンポさんの言葉であるが正にその通りの見事な一作だ。

 マクレガー夫妻にも進展が。やり手のプロデューサー、ナイジェルがピーターラビットの話をあれやこれやと膨らませる。実際彼は恐らくやり手であろうし、クリフハンガーの話をしたり、ピーターラビット達は宇宙に行くのはどうなんだとビアは言うが、二足歩行で喋るアライグマを知る我々からすれば先見の明があると言っても過言ではないはずだ。

 最後に3の話をあんなに思わせぶりに話す当たり余程の事がない限りもう決まっているんだろう。次も彼らがどんな楽しい冒険をするのか目が離せない。(本作で一番笑ったのはビアにピーターラビットの絵本化を断られたナイジェルのセリフ「くまのプーさんの進捗はどうなってる?」確かにあれは話そのものはパブリックドメインだ。どうでもいい話をするがハニーハントは良く途中で止まると言うが、僕は止まった局面にあったことはない。止まった時はどういう感じになるのだろうか)
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