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マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!のHKのレビュー・感想・評価

3.5
原題“My Generation”(この副題はナニ?)
プロデュースも兼ねた30歳(モノクロ)~83歳(カラー)のマイケル・ケインがイギリスの1960年代カルチャー「スウィンギング・ロンドン」を案内してくれるドキュメンタリー。

「スウィンギング・ロンドン(Swinging London) 」とは、ロンドンで開花したビートルズやミニスカートやサイケデリックアートに代表される音楽・ファッション・美術など今なお世界中に影響を与え続けている当時の若者文化のことだそうで、この言葉知りませんでした。
でもこのポップでサイケな雰囲気は『オースティン・パワーズ』シリーズでもお馴染み。

ビートルズの他にもローリング・ストーンズ、ザ・フーといった大物ミュージシャンをはじめ、モデルのツィギー、ファッションデザイナーのマリー・クワント、ヘア・ドレッサーのヴィダル・サスーン、 写真家のブライアン・ダフィーなどが続々登場。
ツィギーがカワイイ!

現在の彼らへのインタビューの他、今は亡きジョン・レノンやデビッド・ボウイらのインタビューなどアーカイブ映像も盛りだくさん、これは本当に貴重。
音楽も当時流行ったロック・ポップ・映画音楽が流れます。
‘60年代は私が生まれた時代でリアルな記憶はほぼありませんが、マイケル・ケインは私の父親世代なんだと今さらながら知りました。

また、マイケル・ケインの芸名が『ケイン号の叛乱』から取られたことや『ズール戦争』『国際諜報局』『アルフィー』など当時の出演作のこともケイン自身のコメントが聞けます。
クールでシニカルなキャラクター、スケジュールと出演料の都合さえあえば作品を選ばない主義と言われていたケインも常連ノーランの『オッペンハイマー』では老いを理由に出演を断ったとか。寂しいですが仕方ないことですね。
本作は2017年製作ですが日本では2年遅れて公開されています。
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