panpie

エンド・ゲーム 最期のあり方のpanpieのレビュー・感想・評価

5.0
Netflix オリジナル作品。
評価を付ける作品ではないが評価を挙げなければ人の目に留まるのが薄れる事を危惧してあえてスコア5で。
自分の人生をどう終わりにするのか、考えさせられた。

最期のあり方。
5人の終末期の患者とその家族、関わる医療関係者のやり取りを追う。
家族間でもどうすべきが本人の最善なのか、意見が食い違う。
想像はしていてもいざ自分に最期の時が訪れたら人は迷い立ち止まる。
私だったら延命措置は望まないが痛みは取り除いて欲しい。
こんな事しか思い付かない。
今はまだ健康で元気に働けるから身近に感じ辛いが、どんな死に方でいつ訪れるか誰にも分からない。
それでも死は誰にでも平等に訪れるし避ける事は出来ない。
やり残すことのない様に日々を懸命に生きないと駄目だなとあらためて痛感した。

日本ではどうなんだろう。
NHK辺りでは番組的にはありそうだが、そもそもこんなテーマでドキュメンタリー映画を撮ろうとはならないのかも。
しかも死はタブーだから患者やその家族が撮影を許可するなんて考え難い。
撮影を許可するアメリカの懐の深さと終末医療がいかに進んでいるか感心した。
残された時間を治るか分からない苦痛を伴う化学療法に費やすのか、死に向かうのが明らかでもそれをせずに有意義に過ごした方がいいのか。
ディスカッションの大切さを痛感した。

近しい親族が亡くなり続いたので数年前にエンディングノートを買ったがその後本棚の片隅にひっそりと忘れ去られていた。
これを機に手に取ってページをめくってみようと思う。
これからどうしたい?と自分に突き付けられた様な気がした。
panpie

panpie