Yurari

天使のたまごのYurariのレビュー・感想・評価

天使のたまご(1985年製作の映画)
2.8
評価が難しい映画。
冷たい美しさがある映像。世界観は嫌いではない。
スクラッチ的なエフェクトをかけて、
ダークめの音楽と合わせたらめちゃくちゃカッコよくなりそう。
映像の素材の良さが際立っている、という事か‥?
鑑賞後、街なかにひっそり佇む個人経営の美術館に行ったような気分になったし、映画、というよりアート、だろうか。
一方ストーリーは難解、というか、もしかして特に深い意味はない‥?
と思わせる感じで、いまいち。
ノアの方舟がキーワードっぽいがよくわからない。

ごく少ない登場人物。セリフもほぼないに等しい。

「あなたはだぁれ?」
「大事なものはおなかにしまっておかないといけないよ」
その他いくつか‥(うつらうつら鑑賞したためうろ覚え‥)

十字架を背負った少年。
実在しない魚影を追い続ける兵士(兵士も影?)。
孵らぬ卵を抱える少女。
その抱え方により、少女なのに妊婦にみえて不気味。
結局卵はかえらない。というか少年に破壊される。
おそらく、孵らぬ卵と知っていた少年が、
少女を現実に戻らせるためにしたことだと思うが‥

最後に妙な形の惑星?がうつるが、
あの世界全体がノアの方舟だったということか?
やっぱりよく分からない‥

少女が水面にうつった自分の影とぶつかりあい、
泡がたまごに変わるシーンも不気味で、
卵恐怖症になりそうなトラウマ映像(^_^;)
影とぶつかりあうシーンは、SF漫画のイティハーサを彷彿とさせた。
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