セリフは少なくストーリーも超難解な上級向けアニメ。考えるな、感じろという監督の強い心意気を感じる。
ストーリーは本当に謎だが、この頃のアニメは全て手書きであり、その動きの細かさや背景美術にただただ圧倒される。少女の髪の毛一本一本までしっかり描かれており当時のスタジオ現場は気が狂いそうになっただろうなと心配してしまった。
天野のキャラデザは抽象的なため、その雰囲気を崩さずアニメに落とし込んでいる点もかなり良い。シーンに合わせた劇伴もどれもじっくり聴きたいくらい豪華。
キリスト教をモチーフにしているらしく、少女がやや浮世離れしすぎというか監督の願望を形にしたような可憐さなのがみていて少し居心地が悪かった
