風来坊

ザ・ルーキーズの風来坊のレビュー・感想・評価

ザ・ルーキーズ(2019年製作の映画)
3.0
密かに世界を守る秘密組織"ファントム"の凄腕の女性捜査官ブルースは生物兵器を奪ったテロリストを追っていた。しかし、捜査は壁に当たり停滞してしまう。そこで、特殊な能力を持っているが人間的に問題のある人物達をスカウトして捜査に新しい風を入れてテロリストに挑むが…。中国製のアクションコメディ。

海外の大物俳優を客寄せパンダ的に招聘して金に物を言わせるように撮った中国映画は大体ヘンテコになるイメージですが、この映画もご多分に漏れずヘンテコです。

ミャオミャオ役の女優さんが市川実日子さんにやや似てました。
あくまでもミラ・ジョボヴィッチさんはゲスト扱いですし、役柄も指揮官とお目付け役という感じなので出番は少ない…それでも要所では顔を出します。

ミラさん目当てで観なければ、気軽に観れる香港風のアクションコメディ作になっています。主役感ありありのジャケット写真でミラさんに期待するなといっても説得力なく詐欺レベルですけどね(^_^;)

ネットなどの目に見えぬ物を視覚的に現した映像が独特。主要登場人物の顔芸がインパクトがありますが段々とクドく感じてきます。
あまり説明もなく急にチームを組んでいたり、かたや潜入捜査などごちゃごちゃしている印象。

みんな結構優秀です特殊な状況に場馴れし過ぎているしで素人感はまるでなし…。こういう映画では入れないといけない特訓シーンや成長シーンもなく、デコボコチームの奮闘にしては色々スパイスが足りない。

とにかく独特な笑いのコメディと、急に路線が変わったりする詰め込み過ぎな展開について行けるかで評価が変わる作品。数字のネタは個人的には面白かった。話は強引でヘンテコですが、アクションはスピード感があって見応えがあります。

環境保護の行き過ぎた思想と植物爆弾の着想はありそうでなかった感じで新鮮でした。節操がないドタバタのコメディアクションは、昔から中国(香港)映画が得意としてるところ。ミラさんを目当てにしなければまあまあ楽しめるアクションコメディ作品と思います。

まとめ一言
「何でもあり」
風来坊

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