友二朗

レッド・ノーティスの友二朗のレビュー・感想・評価

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)
4.0
「盗みの美学」

エンタメの極み。
豪華絢爛 至福の117分間。

あらゆる方向に手を伸ばし、実際掴んで見せている"実力ある"リッチで強欲な作品。ローマ、サルデーニャ島、バリ、ロシア、ロンドン、バレンシア、アルゼンチン、カイロ、そしてパリ。一体製作費がいくらかかったのか。物凄く細かい部分までしっかり凝られていた。画の豊かさにお腹一杯。

自分でも驚いているが、冗談抜きで全瞬間が面白かった。全シーン全カットワクワクしてるか笑ってるかハラハラしてるか。言葉通り全部、終始面白い。特にコメディ要素に関しては非常にハイクオリティだったように思う。

逆に常にパンパンのエンタメを見せられたからテンションの起伏がなく、言葉を失うような大きい感動や余韻といったものはなかった。純粋に素晴らしいものを観た〜というニコニコハッピーな気持ち。

冒頭から最高。
はちゃめちゃ極まりないアクション。
基本的には良かったけど強いて言えば"銃を使ったもの"に関しては微妙だった、というか面白みがなく普通だった。逃げ方、切り抜け方の大喜利が秀逸だったという印象。

カメラワークは素晴らしい。
これまたコッテリ系の画角が多い。

RED NOTICE
国際刑事警察機構/インターポールが発行する最重要指名手配者を対象にした逮捕状。実際にあるらしいし一部公開されてるらしい。知らんかった。

都合が良すぎる部分も多々あるが分かりやすく面白く、老若男女誰が観ても楽しめる一本。ラストの展開は普通に読めなかった。なんか悔しい。

地味にライアンレイノルズ作品初。
いや〜見事な演技。演技というか芸当というか素というか。唯一無二の空気感を演出できる代わりの効かない良い役者に感じる。デップー観よっと。

FBI行動分析課/美術犯罪のプロファイラー
全くそうは見えないザ・ロック。改めてみるとやはり人間の僧帽筋ではない。

今作のガルガドットは美しいというよりとにかくキュート。ロシアの監獄でのファッション可愛い。ほんでワンダーウーマンしてた。

石垣のヘリを進むシーン怖すぎ。
腰がフワッてなる。

仮面パーティーのショーシンガー上手すぎる。聴き入ってしまった。

プーチンのインスタのシーン、今見たら笑えない。プーチンこらっ。

ヘリに乗りながらロケットミサイルかわすシーン凄い。この映像だけで意味のある作品に思えた。

エドシーランの下り、卵の扱い最高。
「Perfect」1番好き〜!やった〜!

気になった点、2人が不殺主義なのかどうかイマイチ分からない。ニトロも銃も割と派手にぶっ放すけど、普通に危険人物で純粋に応援しにくかった。

あとインターポールの方々、ヒトラーのコレクション倉庫でマシンがンとかやめてよね。歴史の調査させてくれい。

「通販で買った」
『赤い帽子の少女』のシーンおもろ。

どうでも良い恋愛要素がないのが好印象。
というよりロックとライアンのイチャイチャを楽しむ映画。やっぱりロマンス。

コロナのせいで何度も何度も撮影が中断したらしい。よくぞ撮り切ってくれた。

何も考えず楽しめる。
超面白い・超最高・超リッチ

読んでくれてありがとう。

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「卵は18金で覆われていて熱を反射する
 つまり赤く見えるはずだ。青ではない」

「脱走歴は6回?」
「あと1回で表彰ものだ」
「世界最悪の場所に送るわよ」
「君のインスタ?」

「まるで脱走するために捕まってるようだ
 脱走することで自分の価値を示したいんだ」

「どうだ世界一の泥棒に売られる気分は」
「俺が世界一の泥棒だ」
「"だった"」

「絶対に言うな」
「みんな!彼はサツじゃない!
 絶対にサツじゃない!
 いいかよく覚えとけ彼はFBI捜査官だ。
 法の番人だがサツじゃない。
 似てるけど一緒にするな。
 特別捜査官ジョン・ハートリーだ。
 拍手で歓迎しよう」

「大丈夫 俺のを食え 栄養をつけろ」
最高笑笑

「なんでヘアネットを?ハゲなのに」

「それで計画は?」
「今考えてる」
「寝てんだろ」
「計画で1番大切なのは睡眠だ」
「計画で1番大切なのは計画することだ」

「どうやって手に入れる?」
「必要なのはポジティブ思考と
 画期的なディープフェイク技術だ。
 不気味だろ?画像があれば
 アンタとヤギのセックス動画も作れる。
 やるとは言ってないが
 やろうと思えばできる」

「通信機にもパートナーにも慣れてない」
「これは政略結婚だ」
「さっさと終わらせて離婚しよう」

「愛してる?」
「大嫌いだ」

「ハッキリ言っておこう
 マジでビビった」

「人生を取り戻したい」

「親父が俺より愛した物だ」

「ずっと言いたかった
 チェックメイト
 ホォ スッキリした」

「ビショップは2つ
 ホーンは沢山」

「オチを用意した」

「私を信じる?」
「もちろん」
「私を愛してる?」
「何よりも」
「それで十分」
友二朗

友二朗