Ludwig2

レッド・ノーティスのLudwig2のレビュー・感想・評価

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)
3.8
テンポよく事件が進んでいき、長い割にとても見やすかった。ストーリー的には、軽く軽薄なコメディータッチでありつつ、敵と味方が入り混じり、騙し合いがあり、どんでん返しもあり、エンターテイメントとして楽しめたと思う。しかも後から見直せば、ちゃんとヒントは随所に出ていたし、意外とプロットはちゃんとできている。ビショップが、ペチュラ・クラークの「ダウンタウン」という英米では有名な懐メロをよく口ずさむが、これは「あなたが独りぼっちで寂しいときは…」というような歌詞で始まる曲で、彼女がよく言う「Don’t miss me too much(だったかな?)」みたいなセリフとも実にマッチしている。あとはジュラシックパークもメンションされるし、最後のナチスの地下倉庫を車で脱出するシーンは、インディージョーンズへのオマージュだろうし、ブースがインディー・ジョーンズの主題歌を口ずさむところがまたいい。こう言ったところが、映画好きをくすぐってなかなか良いのではないだろうか。また、主要キャストたちがなかなかいい味を出している。
Ludwig2

Ludwig2