サマセット7

レッド・ノーティスのサマセット7のレビュー・感想・評価

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)
3.5
2021年よりNETFLIXで独占配信されているアクションコメディ映画。
監督は「ドッヂボール」「セントラル・インテリジェンス」のローソン・マーシャル・サーバー。
主演は「ワイルド・スピード」シリーズ、「ジュマンジ2」のドウェイン・ジョンソン、「デッドプール」「ライフ」のライアン・レイノルズ、「ワンダーウーマン」「ナイル殺人事件」のガル・ガドット。

[あらすじ]
国際指名手配(レッドノーティスは、この意味)の美術品泥棒ブース(ライアン・レイノルズ)を捕まえるため、彼が狙うお宝「クレオパトラの卵」を護る任務についた、FBI捜査官ハートリー(ドウェイン・ジョンソン)だったが、同じお宝を狙う女泥棒ビショップ(ガフ・ガドット)の罠にはまり、ブースと2人で監獄に囚われる羽目に!!
2人は、監獄から抜け出し、ビショップを捕まえ、「クレオパトラの卵」を手にすることができるのか…!!!

[情報]
監督ローソン・マーシャル・サーバーと、ロック様ことドウェイン・ジョンソンが、「セントラル・インテリジェンス」「スカイ・スクレイパー」に次いで3度目のコンビを組んで製作した、アクション・コメディ映画。
競争入札の結果、当初ユニバーサルが配給権を得たが、その後NETFLIXが権利を獲得し、2021年11月12日より全世界配信されることになった。

FBI捜査官と泥棒が共闘して、美貌の女泥棒やインターポール(国際刑事警察機構)とお宝の争奪戦を繰り広げる、という内容の、アクション・コメディである。
ドウェイン・ジョンソン、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドットという主演級の三俳優が、世界各国を飛び回って、アクションを見せる。

製作費は2億ドル。
配信10日で2億7000万時間を超える視聴を得て、当時の歴代人気英語映画ランキングの2位になった、とのこと。
一般視聴者からかなり広く支持を集めているようである。
一方で、評論家は低評価をつけていることが多いようだ。

[見どころ]
炸裂するライアン・レイノルズ節!!
ドウェイン・ジョンソン×ライアン・レイノルズのバディもの=全編揺るぎない、おバカコメディ!!
脳みそ空っぽで問題なく見られる!!
ガル・ガドットの美しさにドキリ!!!

[感想]
何も考えずに見られる、という表現は、この映画のためにあった、と言うべき、頭空っぽ系ムービー。

ライアン・レイノルズの主演作品(デッドプールなど)を観たことがある方にはお馴染みの、彼の軽口が連発される。
それが、さらにドウェイン・ジョンソンの筋肉系コメディ俳優ぶりによって増幅される。
彼らのノリに合う人には、ご機嫌な作品である。
一方、ノリが合わない人には、おそらく全編ひたすらツマラナイ映画、であろう。

アクションは、筋肉自慢の俳優2人に、ワンダウーマンのガル・ガドット、とあって、体がはられていて見応えがある。

各国を飛び回る、ご当地ムービー要素もあり、美しい観光地を見て回った気分になれて、お得だ。

三つ巴、四つ巴のお宝争奪戦というプロットから予想されるとおり、脚本にはツイストが仕掛けられており、観客を飽きさせない。

3人の主要キャストは、それぞれの個性を十全に発揮している。
元プロレスラーの肉体を活かして、劇中何度も殴られたり、吹っ飛ばされたりしながら、平然とアクションする、ドウェイン・ジョンソン。
脳筋の見た目で、頭良さそうなセリフを吐くのも、ギャップが楽しい。
終始、エグ目の下ネタを含む軽口を叩きまくる、ライアン・レイノルズ。
何回かに一回はヒットして、声を出して笑わされるのは、なんだか悔しい。
スタイルといい容姿といいアクションといい、美しく、セクシーで、知的で、ひたすらカッコいい、ルパン三世の峰不二子を彷彿とさせる、ガル・ガドット。
今作は彼女のファッションショーの趣きもある。

インディ・ジョーンズとか、ルパン三世とか、過去の名作の焼き直し、という感は、たしかに、大いにある。
メッセージ性やテーマ性は、ここまでない映画も珍しい、というくらいに、皆無だ。
また、キャラクターに、悩みも、葛藤も、成長も特にない。
はっきり言って、鑑賞後5秒で、内容を忘れる類の映画である。
とはいえ、これくらい潔く振り切った映画も、あっていいのではなかろうか。
私は楽しんだ。

[テーマ考]
これぞエンターテインメント!

難しく考えず、楽しんで行けよ!

それが、全てだ。
夏休みに、家族で楽しむのもいいだろう。
ただし、結構下ネタがあるので、注意がいるが…。

[まとめ]
何も考えずに楽しめる、3人の豪華キャストがトリオを組んだ、脳みそ空っぽ系お宝争奪戦アクションコメディ作品。

好きなシーンは、ヘリコプターが、バズーカで撃たれる!!!?どうなる!!!???というシーンかな。
あまりのバカバカしさに、笑った。