すいかのたね

レッド・ノーティスのすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

全て勢いだけで乗り気ろうとして…結構乗り切れてないよなって作品でした。一番キャラ的にハマってたのはライアン・レイノルズかな、いつもの彼と言えばそうだけど軽口が中々軽妙で良かったです。ただ他に関しては結構微妙…。

アクションは序盤の美術館追跡劇は「おおっ!」となりましたが、他は第二の卵の部屋バトルが良かったくらいであんまり特筆するものは無いかな…このテの映画で「作中内で壊したものの費用どうしてるんだろ…」って気になるムーブを取りすぎるのはよくないと思います。特にFBIだからって何でもやって良いことにはならんだろうなと、追跡用の車を拝借してぶっ壊した時点でまあ…何かが予想できる。

それに関連して、ドウェイン・ジョンソンがあんまり正義漢っぽくない行動とるし、普通に「FBIに聞いても知らないって言われた」ってところもあって、まあ何かあるんだろうなってのは誰でも気づくと思います。それを分かり易くオチで用意するのは良いんですが…ちょっと長すぎるかな~、特にライアン・レイノルズのキャラなら警察にタレ込んで資産凍結させるんじゃなくて、金は俺が貰っちゃったとかで付かず離れずで良い気がしました。今後この3人が一緒に泥棒するには絆部分で差がありすぎる気がする…。ガル・ガドットも結局コンビなんでってオチのために、作中は奔放なだけの薄めなキャラになってて、出てくる場面もちょっと少なくて勿体ない…。

大きな場面転換ある場面のご都合主義も結構気になりました
「そもそも美術館の第一の卵はいつどうやって入れ替えられたのか」
「刑務所脱出も何の見取り図もなく、本当にご都合主義でヘリを見つける」
「ナチスの秘密倉庫もあんなにカモフラージュ薄かったら何かバレそう」
この辺は勢いだけで乗り切ろうとして結構荒さが目立っていました。

超豪華なキャストは非常に魅力的なんですが、話やキャラの荒さが目立って最終的にはまあ普通程度の評価になってしまいました。どうやら続編も計画されているようですが…今度はスカッと爽快映画にして欲しいかなと思います。
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