鳩摩羅什

記者たち~衝撃と畏怖の真実~の鳩摩羅什のレビュー・感想・評価

4.5
2017年にアメリカで公開、2019年に日本で公開された本作は、イラク戦争に向かうアメリカで真実の報道に奔走した記者たちを描いた作品である。
監督は『スタンド・バイミー』、『最高の人生の見つけ方』のロブ・ライナーであるが、本作では記者たちの上司ウォルコット役で出演もしている。
本来はもっと長い作品にできるであろう内容を、約90分にまとめた本作はスピーディーな展開が良い。観ている方がついて行けないくらいのテンポで話が進む。
イラク戦争とは何だったのか。アメリカ政府が「悪の枢軸」と名指ししたイラクに大量破壊兵器はなかった。イラクに戦争を仕掛けるという結論ありきの情報収集と情報操作でイラク侵攻を決めた。
先日亡くなったパウエル国務長官はイラク侵攻に最後まで反対していた。しかし、最後は国連で「大量破壊兵器」の演説をすることになる。
パウエルをはめたのはチェイニー副大統領とテネットCIA長官か。
アメリカが戦争をしたがった理由は何なのか。アメリカでは戦争さえビジネスなのか。
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