実話怪談集「怪談新耳袋」の制作スタッフが怪談で語られた場所を実際に訪れて検証を行うという心霊ドキュメンタリー「殴り込み!シリーズ」第14弾。
監督:佐藤 周
新生・新耳袋Gメン第2弾。
今回は姉妹が殺害されたという峠に挑む!
検査入院で絶対安静を仰せつかっている田野辺キャップ。
杖をつきながら決死の参戦。
そんなキャップを散々にいじり倒すGメンたち。
なお、キャップ本人は現場でも散々な目に遭う模様。
というか、下手すると本気で命にかかわるやつで笑っていいのかわからん。
キャップ、おいくつなんだろう。
もうおじいちゃんなんだよなぁ。
そんな命がけの状況で撮影された映像を見て大爆笑する監督ほんとすき。
次に訪れたのは「老人ホームの廃墟」。
到着早々事件勃発でわくわくが止まらない。
というか今回、田野辺キャップがすごいふっ切れてるな。
車椅子が似合いすぎるキャップほんとすき。
しかし、ここを暗闇のなか一人で散策するのはマジで怖そう。
このエピソードは編集のうまさが光ってた。
謎の発光体も光ってた。
3箇所目は「赤い橋」。
「恋人の聖地」でありながら自殺者が後を絶たない場所でもあるという。
ミッション自体は微妙だが、定点映像は見どころあり。
足音、笑い声だけなら微妙だったが、笑い声の直後にカメラのフォーカスがブレる。
タイミング的にも「いかにも」という感じ。
ところで。
心霊ドキュメント系でたまに見るたび思うのだが、現場に描かれた「らくがき」になにかしらの意味を見出そうとするの、困ったときの尺稼ぎネタとして安易すぎるのでやらないほうがいいと思う。
そもそもが「いたずら目的」で描かれているもので、そこには「次の肝試し集団を怖がらせてやろう」という明確な"意図"があると考えるのが普通。
少なくとも、そこに「心霊スポットの真実」など存在しようはずがない。
それをいかにも「それらしく」演出するというのは、どうしても「逃げ」に見えてしまう。
(無論、ホテルセリーヌのように、"らくがきそのものに曰くがある"ような場合などは例外だが)
<総評>
今回はロケーションのよさに助けられた感じ。
特に「老人ホーム」は編集も含め、おもしろく仕上がってると思う。
というか、田野辺キャップが明らかに元気がないのは気になる。
なんかいじられてはいたけど、体調があまり思わしくないようだし、ちょっと心配。
今回に限ってやたらやる気を見せていたのも、「なにかしらの覚悟」があるのかと勘繰ってしまう。
田野辺キャップの快方をお祈りしたいやつ。
2024ー旧023