みーちゃん

魂のゆくえのみーちゃんのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
5.0
ズシンときた。自分が気づかないふりをして目を逸らしていることや、気づいているのは認めたうえで、中途半端に折り合いをつけていること、後回しにしていることなど。トラー牧師を通し、それらに向き合わされる感覚がして、とても辛かった。

(だから私は恐くて日記が書けないのだと思った)


◇ラストに触れます◇


表面上は静かに進む中で、突然の激痛が衝撃的。その上からローブを纏えるということは(血は滲んではいたものの)、それが鈍痛に変わりつつあることを示すから、ここが苦しみの頂点なんだと、やっと終わると思った。

ところが、そこから更なる展開があることに驚いた。現実か非現実かはさておき、身体が密着すればするほど、心が一つになればなるほど、ローブの下に巻きつけた鉄線が、より一層深く食い込み、棘が突き刺さり、慢性的な痛みへと昇華する。回転するたび、それが永遠にリフレインするのだ。