ぶらいとん

魂のゆくえのぶらいとんのレビュー・感想・評価

魂のゆくえ(2017年製作の映画)
4.7
ポール・シュレイダー監督入門として見た作品。彼の作家性「原罪を抱えて生きる苦しさ」が徹底的に描かれている。教会も神父も遠い存在だったが、神の代理として人々に教えを伝える神父自身が信仰心に揺らぎが出たり、なぜ神は自分の創造物を破壊するのか?それすらも計画なのか?と苦悩する姿を見て、大変な職だと思った。環境破壊を見過ごす商業化した教会をreform するために250周年記念式典での自爆テロを計画するが、ずっと気にかけていたメアリーを傷つけるわけにはいかず断念。愛だけが残った。