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ランガスタラムのspitfireのレビュー・感想・評価

ランガスタラム(2018年製作の映画)
4.1
ジャンルを横断して喜怒哀楽を総花的にフォローする作品で、いかにもインド映画らしいなと感じております。ジャンルがラブコメ〜政治劇〜アクションノワールまで振れ幅をもって、3時間たっぷり。南インド映画らしく暴力シーンも多め。直接的な流血描写こそ少ないものの、人をボコボコにすることには躊躇いがありません。胆力と治安の悪さに脳がシャッキリします。

大枠はわかりやすい話なのですが、主人公が難聴であることを活かしたコミュニケーションの混乱や時系列の入れ替えがあり、細かいツイストは多めで飽きさせません。ただ最後の捻りはかなり強烈。社会派エンタメとしてああいう主張なんだろうけど、話の流れとしてはサプライジング通り越して無茶かも。

村人スタイルのラームチャランによる活き活きとした演技が良く、またダンスも当然ながら見応えがあります。チャランを堪能できることは間違いなし。一方でヒロインよりもおばさんの方に眼が行ってしまうのは、私も老いたな…の感。

鑑賞したのは109木場。配給元であるspaceboxのオフィス(江東区大島)からほど近いこともあってか、シアターから熱量を感じます。
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