きうい

ランガスタラムのきういのレビュー・感想・評価

ランガスタラム(2018年製作の映画)
3.5
明るく軽やかな雰囲気の薄皮1枚隔てたところに不穏がある映画。
自分たちの生活に直結することなのに、ちゃんとした教育を受けられなかったり、目先の労働に疲れ果てて政治を直視しなかった結果がランガスタラム村である。
そんな村でのびのび暮らしていた、陽気で少し手の早い青年・チッティの最初とラストの変わりよう。これだけでランガスタラムを観る価値がある。ランガスタラム村という“舞台”で芝居が終わるその瞬間を思ってならない。

喧嘩っぱやくて短気な弟と冷静沈着な兄と見せかけて、2人ともめちゃくちゃ似たもの同士なのが好き。
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