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孤狼の血 LEVEL2のtoshiのレビュー・感想・評価

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)
5.0
めゃくちゃ面白かったです。2時間20分強、ずっと緊張感緩まないってどんだけ凄いのかと・・・。
前作の続編で役所さん演じるガミさんは不在なわけで、ガミさんの前作作品中の存在感、それを演じる演技力ハンパない役所さんが居ないのに大丈夫なのか?という思ったのですが心配は皆無でした。
日岡役の松坂さんは勿論ですが、でもやはり皆様も絶賛されている通り上林を演じた鈴木亮平さんがやっぱり凄いなと・・・。あんなめちゃくちゃなヤクザを演じれるって素晴らしい役者さんだと思いました。

一昨日あるラジオ番組で白石監督がゲスト出演していて今作についてお話されていましたが、やはり役所さんが居ないのとガミさんを引き継いだ若手刑事日置を主体とした作品とする事に、松坂さんに対してまだお若いと少し懸念はあったぽいです。でも久しぶりに再会したらその心配は吹っ飛んだとの事。そう語る白石監督のお言葉は今作を鑑賞すれば納得でしかありませんでした。

前作ガミさんの存在感や作品の内容とは異なり、中心人物の年齢がグッと下がってしまう今作で、例えば虹朗さん演じる組の下っ端チンタと姉に焦点を充てている個所がこじんまりとしてしまわないだろうかと思いましたが、もう全然そんな事は無く今作に無くてはならないアクセントになっておりました。因みにチンタの姉演じた西野七瀬さんがスナックのママはちょっと若いかな?と思いましたが、お尻がめちゃくちゃ色っぽかったのでそれ観た後からは良しとしました。

異常人物上林の自ら人を殺める行動は目を塞ぎたくなりましたが、人に対する憎しみとオヤジという立ち位置にもかかわらず前面に出てくるその勢いにガミさん亡き今、日岡が裏の社会を仕切っていたこの世界は崩壊するのは見て分かり、そして鑑賞していてそうなる展開を期待している自分がいました。でも内容進むにつれこの状況をどう収束させるんだろう?という期待もありました。こんなめちゃくちゃな人間とめちゃくちゃな状況がどうやって収まるのか・・・と。

続編決まってから鑑賞が楽しみでしたが期待を全然上回る内容でとても素晴らしい作品でした。

【余談1】
前作から呉原東署の刑事、そして広島県警本部刑事達も引き続きご出演。やはりインパクトあるのは滝藤賢一さん演じる嵯峨管理官。今作でも良いアジ出してます。で、今作観ていたら「あっ、アルサちゃん」。ピアノの先生演じたのは筧美和子さんでした。滝藤さんと思わぬ作品で共演。お二方ともレイクのCMみたい楽しそうではないですけどw

【余談2】
前作は設定が昭和63年。今作はその3年後の設定。昭和63年といえば昭和最後の年です。幻?の昭和64年もありましたけど。
昭和63年といえば私が上京してお仕事始めた年で、ITとは言いながら底辺の業務だったので学生の延長みたいな感じでお仕事していて、全く先の事を考えていなかったです。でも楽しかった。そして今作3年後の時はどうだったのかと言うと、流石に楽しんでばかりはいられないと会社での居場所と目標を本格的に考えた年でした。あれから何年も経ちますが、若い頃に決めた目標に対し時間はかかりましたが辿り着き、10数年やりたい事をやらせてもらいました。現在は更なる目標に向けて活動中です。
目標は若い頃にきちんとしたものを持っておいた方がいいですよね。
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