前作から3年後を描いた物語。舞台は昭和から平成となり、無茶な捜査手法からも凄腕だった刑事・大上の意志を受け継いだ若き刑事の日岡秀一(松坂桃李)が広島の暴力団を裏で取り仕切っていた。そんなある日、服役から出所した上林(鈴木亮平)によって暴力団同士のバランスが崩れていくのであった・・・
2作目という事で「LEVEL2」なのでしょうが、個人的体感としてはLEVEL200くらいまでイっちゃってました…。
前作より暴力・殺人描写、血しぶきや人体損壊がマシマシ！！苦手な方にはオススメできません。前作を観ていればさらに面白いと思いますが、観ていなくても人物相関図を頭に入れておけばそれなりに楽しめると思います。
前作では刑事・大上(役所広司)の無茶な捜査手法に振り回されていた日岡(松坂桃李)でしたが、本作では日岡が裏社会の取りまとめ役に成りあがってるという。
暴力団という悪のバランスを取るために、正義であるはずの警察(の一部の人間)が必要悪になるというなんとも矛盾をはらんだ立ち位置の日岡。
暴力団で対立していた組同士も日岡によるかつての策略で手打ちとなり、一応の平和を取り戻していたが、上林(鈴木亮平)の登場によって誰も想像できないヤバい方向へ…。
上林が次々と起こす常軌を逸した行動に「うげげ、どうなるんだこれ？」「うぎゃあああ！！！」「怖いよぅ(手汗ダラダラ)」と、恐ろしいながら最後まで引き込まれました。
松坂桃李、短髪が似合いますねえ。前作で新人刑事だった頃の弱っちい雰囲気から、数々の危ない橋を渡ってきたであろうという一回り成長した存在感が滲み出てました。
そして誰もが口を揃えて言うであろう上林を演じる鈴木亮平の狂気のお芝居！！最初から最後まで本当に怖くて、言葉で言い表せないほどの恐怖を与えてくる人物だった。第45回日本アカデミー賞での最優秀助演男優賞獲得も納得。
また、日岡から上林組へスパイとして送り込まれた近田(通称チンタ)を演じた村上虹郎も物語の重要な役どころとして光っておりました。
物語の深みとしては前作に軍配が上がる気がしますが、続編としてもうまくまとまっており、よりエグさグロさを突き詰めた本作の方が個人的に好きでした。
いや、もう鈴木亮平の為だけに観ても損はないかと。ほんと凄かった・・・
2022/03/21(月・祝) TSUTAYA DISCAS定額レンタルにて鑑賞。
[2022-010]
