完全に鈴木亮平に持っていかれました。
前作のヘタレ感があった日岡がラスト、吸わなかったタバコを咥えジッポで火をつけるシーンに興奮したのを鮮明に覚えていたので、今作のバリバリにこの世界に染まった日岡は新鮮で頼もしくもあり少し哀しくもありました。
彼は市民を守ってるというか、市民まで巻き込んでなんとか自分を保ってるって感じがある。偉大な前任の後をずっと追っている。
そして鈴木亮平の狂気が半端なかった。もうこの人は何しでかすか分からないし、コミュニケーションも取れない。ヤクザも抗争なんてしない平成の時代に突入した中、1人時代に取り残されている男。その生き様や意志の貫き方は素晴らしいが、その狂気具合がまだ邦画も捨てたもんじゃないと思わせてくれる
。
2022.10.25.44本目