冒頭から松坂桃李のタバコを吸う姿が板についてなさ過ぎて…。不良刑事を演じるには彼は不向きだ。また、設定としても前回の件から3年ではちょっと、無理があるような気がする。人はそんなに一気に変われないものだ。せめて20年とかの歳月が必要だろうが、一方で話を暴対法のタイミングにも合わせなければならないから、やむを得ないところかな。途中の流れは、それなりに楽しめたが、しかし終盤の上林と日岡の格闘はいただけない。銃で撃たれても、日本刀で斬られても二人が闘い続けるなんて、あり得ないでしょ。スーパーヒーローものじゃないんだからさ。ヤクザ映画のリアリティが台無しじゃないの! それからラストのオオカミも典型的な蛇足だな。