てろおか

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第六章 回生篇のてろおかのレビュー・感想・評価

5.0

今年度ベストです

これほど上映中 感情を揺さぶられ
全身に汗をかきまくった映画は
ここ数年なかったんじゃないかと
思うほど終始興奮致しました

第1章から第5章まで
勿論ヤマトファンとしてこれまで
楽しませてもらいましたが
正直 冗長に感じるシーンや
必要性が分からないシーンもあったのは
事実です

それらが ほぼ全て回収されています
脚本の巧みさに ここにきて脱帽しました
本作から本格登場の波動実験艦「銀河」ですが 公開前からファンの間でも色々言われていましたし、自分も少し不安に思っていました。ヤマトにこのような船が必要なのかと。
全て杞憂でした。間違いなく宇宙戦艦ヤマトの世界観にあってしかるべき艦です。そしてこの「銀河」の取った道もまた宇宙戦艦ヤマトのテーマを体現し、ヤマト型を冠するにふさわしい行動であったことに疑いの余地はありません。

群像劇の様相を呈している第6章ですが 批判を恐れずに言えば第6章の主人公は山南修艦長とアンドロメダであると自分は断言したいです。山南の恩師 沖田艦長や土方艦長 銀河の艦長 藤堂を含めた地球艦隊の意思や総意を 山南は背負い、ヤマトを救う戦いに身を呈した点が その最大の理由です。70年代の初代第1作よりヤマトとは人々の希望や意志を託さて飛び立つ船です。波動砲艦隊計画やG計画等で道を踏み外しつつある人類を救うため、繋ぎ繋いだバトンを渡す役目を山南とアンドロメダが担い アンカーであるヤマトに渡すのが本章の位置づけです。故に既に鑑賞二回目になりますが藤堂の「山南艦長お供します」のシーンは見る度嗚咽を堪えるのに必死になります。凄い演出をしてくれたものだと思います(同時にアンドロメダをここまで大役に抜擢してくれたことも凄く嬉しい)

この「2202」シリーズもまもなく2年になり、本シリーズに否定的なファンがおられるのも事実ですが私は毎度予想を遥かに裏切る感動と衝撃を与えられとても満足しています。さぁ残すところあと1作。希望を託されたヤマトがどう立ち回るのか、とても楽しみです。
てろおか

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