ストーリーに繋がりはないという事だったので先に『サーチ2』の方を観たら、あまりにも良作だったため即日こちらも鑑賞。
物語の全てをPCの画面上で展開させるとても斬新且つ画期的なアイディア、さらに脚本や構成もめちゃくちゃしっかりしていて極上のミステリーに仕上がっていた。デジタル社会が当たり前になった現代だからこそのプロットを生かしまくってここまで面白く出来るの、純粋にすごいな。
直接の繋がりはないけど、次作と同じユニバース設定ではあったのね。本作を観たら次作の序盤にチラッと挟まったカットの謎が解けた。
忽然と姿を消してしまった16才のひとり娘をインターネットの様々なWebサービス、SNSを駆使して探し出そうとする父親。事態は二転三転しやがて意外な結末へたどり着く。
数々のミスリードやサスペンス要素が上手く絡み合い、真相へ辿り着くまでのテンポの良さや登場するデジタルアイテム、サービスの多彩さが終始飽きさせない秀作。
ストーリー的には一切何の前情報もなしに観た方がもちろんいいのだけど、デジタル音痴だと付いていくのちょっと大変かもね。
それにしても冒頭のPC起動画面の壁紙、あの草原はまさかのWindowsXPだった？2018年に？とか思ったりもしたけど、諸々のデジタル環境が今見ると少し懐かしく感じてしまったりして、この5年間の進歩のスピードが凄まじかったことを改めて実感した。
そして失踪事件とは別に、認証パスワードで保護された個人のプライベート領域など、事と場合によってはあっさりと破られてしまう怖さといったインターネットの闇の部分もしっかりと描かれていて、自省するいい機会にもなるね。
