gengeng

search/サーチのgengengのネタバレレビュー・内容・結末

search/サーチ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

全編PCの斬新さはあくまで一要素で、親が子供を思う気持ちが爆発する映画。(全編PCってアンフレンデッドでもやってなかったっけ?観てないけど)

失踪した娘を必死に探す娘想いの父親とも映るが、関係ない同級生をボコボコにしたり弟を疑ったり、一線を越えてしまっている親バカでもある。事件担当の母親警察もただの親バカ。モラルの差はあれど、親が子供を思うパワーの強さと暴走の話だと思った。

脚本は二転三転、まだ終わらせねえぞ!?っていう気概あふれる映画でサイコー。何度もドキッとさせられる。特に、ストックフォトの女が一致したとき。「ストックフォトの人間」には生命感のないアノニマスな存在という恐怖があるのは発見だった。

既存のWebサービスを駆使して真相を探っていく。昔でも未来でもなく今じゃないと成立しない生モノな構成。パスワードが名前+誕生日だったり、生配信サービスが何なのかわからない父親世代だったり、タンブラーってなんだ?からの”Tumbler"だったり、あるあるネタも面白い。

本編では回収されない細かな伏線も良かった。例えば「好きなポケモンは?」の質問に対してマーゴットは「ユクシー」、F&Tは「カクレオン」と答える。ポケモンの作中でユクシーは湖に生息するし、カクレオンは周りの景色に溶け込んで隠れる。作中の展開と完全に一致しているのもニクい。絶対まだ見逃している伏線もある。

MacのスクリーンセーバーにBGMがついてるのウケた。
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