センター分けのましゅちゃん

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search/サーチ(2018年製作の映画)
4.8
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物語全てがpcの画面上で
進行するという異例の形式を用いて
物語が進むサスペンススリラー。
現代社会では誰もが馴染みある
SNS上で事件の謎と真相を追う
全く新しいサスペンス作品。

デヴィッドキム(ジョンチョウ)の
最愛の一人娘、マーゴットが
ある日突如姿を消し、失踪。
当初は連絡が途絶えていただけだと
思われていた彼女の失踪だったが
徐々に事件性を疑い始めたデヴィッドは
彼女のpcにログイン。
ツイッターやフェイスブックなどの
SNSを通じて交友関係などを洗い始める。
彼女に関わる様々な情報を追ううちに
父であるデヴィッドの知らなかった
SNSに隠された
娘の姿が明らかになり始めて・・・?
現代だからこそ、作ることの出来た、
まさに現代社会風刺映画の
真骨頂と言っても過言ではない。
従来のサスペンス、ミステリー映画の
常識を一気に覆す一本。
コンセプトでもあるように
事件の展開は全てpcの画面上で展開される。
事件の謎と真相はすべてSNSの中に隠れている。
この奇抜すぎる発想と演出を
成立させるだけの脚本や展開の運びも
うまくまとめられており、
pc画面上のみという制約の厳しい環境でもきちんとひとつの作品が成立している。
画面上の中で展開していくストーリーは
まるで自分自身が物語を進める主体となっているかのような錯覚を思わせる。
それでもきちんとストーリーの
フィールドが狭まるわけでもなく、
pcだからこそという
ある種の制約を逆手にとった手法で
事件の謎と真相はどんどんとpc画面の中を飛び出し、
家庭を人間を
やがて社会全体を大きく揺るがして行く。
エゴサ、ネットストーカー。
現代を生きる人なら思わず
ヒヤッとしたり
ぞくっとするような展開も多々あり、
じんわりと背中にいやーな汗をかく。
ひとつひとつのpc画面上に
地雷のように埋め込まれた伏線の数々が
一気に爆発し、
ストーリーを核心へと近づける展開は圧巻。
ひとつひとつのpc画面の文字がアイコンが盛り上がりへのトリガーとなり、
画面の隅から隅まで見逃せない。
散々ヒヤヒヤドキドキした後に
ラストでは思わずウルっとさせられる。
ひとつひとつの謎を主人公が
細々とトリック解説していた
これまでのサスペンス、ミステリー映画に
挑戦状を叩きつけ、
戦線布告するかのような
全く新しい映画に出会えた気分。
ぜひ劇場で!!!
❤️こんな人にオススメ!❤️
・カメ止め以来の衝撃を!
・SNS大好き。
・一風変わった作品を!

ストーリー☆☆☆☆
演出☆☆☆☆☆
映像、迫力☆☆☆☆☆
BGM☆☆☆☆
上映時間☆☆☆☆☆
総合☆☆☆☆☆(満点)/5

すごい作品に出会えました!!
少し上映館が少ないのが
残念ですが、
間違いなく劇場で見て損はないです!
ぜひ!!!
作品の性質上多くは語れませんが、
とにかくオススメします!!