いい映画でしたよ。
本当に記憶というものは曖昧で、自分がすっかり忘れてるのに周りの人が覚えてたことに後から驚かされたり。というか、そもそも自分の目から耳から入ってくる情報ってすごく限られてて、知らないことが沢山あるのだ。人の恩に気付かないことも。だから周りの人には感謝しても仕切れない。
そして母と娘の距離感。四六時中幸せじゃなくても、たまに重なる惑星のようにお互いに手を振れれば。
舞台を日本にしてカトリーヌ・ドヌーヴが加賀まりこで、ジュリエット・ビノシュが木村佳乃で、イーサン・ホークが豊原功補とかでも出来そうでしたが(笑)、この劇中の“フランス語が分かんないアメリカ人婿”的な距離感はフランスならではの効かせ方という感じですね。