途中まで、これはわたしいけるかもしれない！と思うてたんやけど、なぜか、途中で一気に冷めてしまった。いや、その理由は自分でわかっとる。前２作品と今作品との間に、伊坂幸太郎の『逆ソクラテス』を読んでたことがその理由です。この映画が向かうところと真逆のところに、伊坂幸太郎の本が位置しているような気がして、やっぱりわたしは伊坂作品が向かうところの方が好きだなと。この映画と、井坂幸太郎の本、ぜんぜん関連のない話なんだけども、自分のなかでは腑に落ちて、すごくすっきりしました。
この映画の登場人物たちの台詞には、もっと工夫が必要かも。怒ると「ふざけるな！」としか言わないし、ギモンを呈する時の「～～～～かね」も多用しすぎ。ちっちゃな共同体で長い年月を共にすると、話し言葉はみんな同じになっちゃうのかしら。いやいや、そのちっちゃな共同体のなかで、話し言葉ひとつとっても、差異を重視するような気がしてならない。でもそれはどうでもよい話。
これは、日本語字幕で観るのが良いとわたしは思う。（そうでなければ、私の弱い頭では完走できなかった💦）
