美術館でテロにあい、一緒だった母親を亡くしてしまった少年テオとその後、そしてその時彼が密かに持ち出したゴールドフィンチの絵のお話。
絵画好き、美術館好きとして観たからあの結末はすごくすっきり納得。前半が丁寧なだけに駆け足過ぎな感じや唐突感が否めないのが残念だけど。彼にとってはあの絵は、やっぱりそういうことだったのね。絵画やアンティークが主題だから、画面もずっと美しい。
とにかくテオの心情はしっかり伝わってくるから、そこはしっかり寄り添って観ることができる。過去と現在が交互に表現されるのも、この映画には合ってると思うけど、集中が切れるように感じることもあって、細切れ感がもう少し控えめの方が良かったかな、と思う。好きなんだけど、なんか色々惜しい気も。