【これが私の生きる道…らしいが脇道ぽい】
1、2は断然TVシリーズの方がいい!映画としては3(リズ鳥)が完成度高し。
で、期待した本作は、完全新作なのに1、2より落ちる。勝ち抜きフォーマット通り進む展開に鮮度なく、そこに過去あったような、心が動くエピソードが上乗せされないから。
起承転結でいうと、結…どころか転もないような締め方に拍子抜けしたこともダメージ大。前半はメチャ惹かれたのに…。自覚なき拗らせティーンの生態と、それに振り回されるまとめ役ヒロインのお笑い苦悩(笑)。
で前半は、1、2の映画化時にバッサリ落とした“行間”を集めたような構成で、続編というより外伝に近い味わい。この手で来たか、と思ったものの…。結局は同じメニューの繰り返し…勝ち抜き曲合戦に進むので、前半時点でああ、これだと1、2は越えられないな、と思った。
もしやうまく行かない試行錯誤分をバッサリ切り捨て、前編みたいに終わらせるしかなかった、的オトナの事情拗らせだったか?とも思っちゃった。
演奏シーンは、今回もメインディッシュ扱いだけど、個人的にはやっぱり間違っていると思う。いくら正確に、楽器の操作を絵にしても、実写には敵わないよ。だんだん冷めて来るんだよね。
何かの画に代弁させるとか、手はなかったのだろうか。実際の演奏会でも、観客は演奏を見ることより、音楽を感じることを優先させるでしょ。本作の欠点をカバーできないなら、次はもう作らない方がよいと思った。
あと、ヒロイン久美子が、段々つまらなくなってきた。恋愛への対処がつまらないコトが大きいのかなあ。髪型も胡散臭いし(笑)。
<2019.5.2記>