2019年の石原立也監督作品。
あらすじを詳らかにするとシーズン1、2のネタバレになるので割愛。シーズン2と3をブリッジするのがこの劇場版。3年生を送り出し2年生になった久美子は新入部員の指導係に就く。軋轢のあった3年生たち、一癖も二癖もある1年生たちに挟まれる久美子ら2年生、今年の北宇治高校は全国へ行けるのか？
先輩と後輩に板挟みになる中間管理職の気苦労みたいな話が中心で、かつ府大会が大幅に省略されるなどかなり駆け足ゆえ、過去作より深みに欠ける。それでも1年生の奏が抱える葛藤と成長は面白い。結果はプロセスを正当化するのか？それは昨年の久美子たちが直面したかもしれないifの物語だ。
また、新部長となった優子、副部長の夏紀の成長ぶりには目頭が熱くなる。リーダーとして言うべきことがちゃんと言えるようになったのか、と。シーズン1・2で久美子らの引き立て役になりがちだった優子ら2年生（本作3年生）にもちゃんとスポットライトが当てられたのがとても嬉しかった。
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