Nakanishi

戦慄の絆のNakanishiのレビュー・感想・評価

戦慄の絆(1988年製作の映画)
3.4
クローネンバーグのキャリアの中では過渡期っぽい印象。①キモ美術の肉、②人間の肉体、③理屈で理解できない意味のわからなさ(変態度)、どれも中途半端な感じがあります。前作「ザ・フライ」では①に特化、次作「裸のランチ」は①②③のどれもバランスが良かったように思います。

「クラッシュ」で金属×肉がこれでもかと発揮されるわけですが、本作でも中々重要なテーマとなっています。序盤に登場した器具が後半で伏線回収のように登場したシーンはワクワクしましが、期待通りの変態性はなく少々物足りない感じはあります。内面を描いた作品ということもあり、個人的にはそんなにハマらず。
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